釣り教室

主催・徳島県釣連盟

協力・日本釣振興会徳島県支部、徳島県釣具商組合、徳島釣エサ協同組合、福村漁協、福村渡船・林船頭

11月1日チヌ釣り大会2回目開催に合わせて、釣り教室・釣り体験会を実施しました。

釣連盟の会員が減少しているなか未来の釣り人の育成を目的に開催したものです。「釣りはしてみたいけどどうすればいいかわからない」などという声を聞くことが多くあったことと、各港でゴミの問題など釣り人のマナー違反の指摘も見受けられます。教室を通じてマナーやルールなどもあわせて啓発できればという思いがありました。

釣連盟競技会と同日開催することで選手を送り出したあと待機している役部員がいるため、講師の心配もありません。

■募集から準備

募集は徳島新聞の情報とくしま欄(釣りだより掲載ページ)でイベント情報として告知しました。告知期間は4日ほどでしたが、4歳の女の子から60歳のお父さんまで9組16名からの応募がありました(当日体調不良のため8組14名に)。参加費1000円。チョイ投げとサビキ釣りの2ジャンル。

開催にあたり、ライフジャケットは日本釣振興会徳島県支部所有物を竿とリールはグローブライドから徳島県釣具商組合を通じて無償でレンタルしました。

■いざ釣り場へ

当日は、朝9時に集合してもらい釣連盟堀井委員長のあいさつののち簡単な説明をし、1組に1人が講師につくよう班分けしそれぞれ釣り場へ向かいました。

基本的な進め方として、「魚を釣り上げることよりも、参加者だけで次に釣りに来られるように知識を身につけてもらえたら」とできるだけ自分達で仕掛けの準備をしてもらいました。

釣りをするのが初めての人が多く、苦戦するかと思いましたが講師は釣り経験の豊富な連盟の会員です。心配には及びませんでした。

サビキ釣りでは前日に、マイワシの回遊が見られたものの当日は赤アミをいくら撒いても寄ってこず全員釣果0でしたが、チョイ投げでは25㌢のキスを頭にほとんどの人が何らかの魚を釣り上げることができました。

最初は仕掛けを投げることができなかった人も、短い時間で狙ったところへ投げられるようになった人もいました。

■釣り場の美化にも協力

今回開催に際し、福村漁協中野組合長と福村磯の林船頭より快く了解を得て港を使わせてもらうことができました。港を使わせてもらったため、落ちているゴミの持ち帰りにも協力していただきました。日釣振よりいただいた、ゴミ袋を各自配り釣りをしながら清掃にも協力していただきました。ただ、釣り場にはあまりゴミは目立たずあまり集まらなかったのは喜ばしいことでした。ゴミは林船頭の好意で処理してもらいました。

■福村磯を遊覧航行

サオの仕舞い方も覚えてもらいながら11時45分に納竿し、付添いの人も含めて24人全員で、競技会開催中の磯釣り見学に福村・林船頭の好意で遊覧させてもらいました。小さな子どもたちも船に乗るのを楽しんでもらえました。参加者からは「あんな狭い場所で1日いるの?」「どんな魚が釣れるの?」などと質問がありました。磯釣りに対して夢を持ってもらえたかなと思います。

■チヌのおすそ分け

当日釣況は厳しい予想だったので、土曜日の大会計量後のチヌを選手の皆さんから分けてもらいました。約40匹が集まっており、氷もしっかりと効かせて、先ほど遊覧で見た磯で釣れたと説明し、参加者にもらってもらいました。普段見たことのないチヌを喜んで持って帰っていただきました。味のほうはどうだったのでしょう? 大きなチヌが釣れるという憧れを抱いてもらってもらえたら幸いです。

そのあとジャンケン大会を行い、釣具商組合からいただいた景品をプレゼントし無事終了しました。

■課題と今後

 「釣れなくても釣りを覚えてもらえたら」と時期的に厳しいのは覚悟していましたが、特に子どもはある程度魚が釣れないと、興味が薄れてしまうようです。開催時の釣況に合わせた狙いも変えていくのがいいようです。

 日釣振からの支援も考えると連盟の行事と同時にすることで定期的に開催できるメリットが大きく、可能な限り今回の形で続けていけたらと思っています。内容も入門だけでなくステップアップを目指す人向けなども開催もできればと思います。

すこしオーバーですが、地元行政や青年会議所などと連携し、港ごとに特色ある釣りイベントが開催できることで地域の活性化や魅力再発見など釣連盟の社会貢献にも繋がっていく行事になっていけたらと思っております。

 釣連盟の会員からもアイデアを募り、講師としての支援、また使っていない釣り具の提供などの協力も今後呼びかけていこうと考えています。

「釣り王国徳島」を継承するためにも、未来の釣り人の育成や今後も釣りを楽しめる釣り場環境の保全のため今後も実施していけたらと思います。

 ご協力いただいた方に感謝いたします。